ホテルの直前割引 いつからが「直前」? 前日?当日?

投稿日:2018年9月16日 更新日:




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Q.「直前割引についての質問」 ホテルの直前割引って、いつから割引してくれるの?
直前っていつのこと?当日?前日?1週間前でもいいの?
A.「直前割引についての回答」いつも当ホテルをご利用いただき、ありがとうございます。
当ホテルでは、直前割引とは前日または当日を指しておりまして、
1週間前以前は直前とは認識しておりません。
申し訳ございませんが、当ホテルの直前割引をご予約されるのであれば、
前日予約もしくは当日予約にてお願い申し上げます
ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い致します。
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な~んてやりとりを作っていて、なんだかバカバカしくなった。
ホテルの支配人から言われたからそんなQ&Aは書いたけどさぁ、
ホテルの直前割引って、1週間前とかって問題外でしょ。都合よく解釈しすぎ
ホテル側からすれば1週間前って、一番予約が入ってくる頃だから、
そこで割引なんかしていたら、利益ゼロになっちゃうし。
よくて前日、当日になればもう予約はめったに入ってこないから当日割引してあげてもいいと思うけど、
2~3日前なんて、割と普通に予約入ってくるもん。
いつか、このホテルの直前割引がもっとメジャーになったら、
ホテル間の競争が激しくなって、この「直前」の言葉の解釈を巡って過剰サービスが生まれるのだろうな。
ウチのホテルは3日前から「直前割引」の対象だ!
だったら、ウチのホテルは4日前から「直前割引」にしてやる!!
なんだと!仕方ないな、それならウチだって5日前から「直前割引」にするぞ!!!
そして直前割引のチキチキレースは続いて行く。1週間前?10日前?いいや、1か月前?!
まぁさすがにそれはないと思うけど、拡大解釈合戦は続いていくのだろうね
それで50年後には「直前割引」なんていう言葉は消滅して、
毎日が割引価格、当日割引、それが普通になっているのかなぁ。

ホテルの直前割引 いつから?

直前予約専門のホテルとして、思いきった割引を出すのがウチのホテルの目玉。
そのために、ウチは直前割引以上に思い切った原価低減をしている。
大体、ホテルでは部屋数のキャパシティが決まっていて、
今日は100室売れるのに明日は150室売れる、という変動要素は見当たらない。
今月はホテルの部屋数の3倍以上の宿泊実績という大ヒットとなりました!
というワケにはいかないし、部屋が100室ならば毎日100室が上限という限定条件がある。

飛行機の座席販売と一緒で、いかに稼働率を100%近くで維持させるか、ということがビジネス上の勝負になっている。
だったらどうやって利益を残す?
販売金額自体は頑張っても固定なのだから、あとはいかに原価低減するかで、利益の残り方が違ってくる。

原価低減の鬼
わたしがそうホテル仲間内で呼ばれて久しいが、ホテルが生き延びるためには
必要不可欠なことだし、原価低減あっての、直前予約割引料金の提供なのだ。
宿泊部門の原価は3割、レストラン部門は3割、宴会部門は4割が原価になる。
ホテルの部屋自体は初期投資額がハンパなく大きいし
原価償却にかかるコストと時間が大きく、利益率自体が良くとも、なかなかうまく儲かる商売ではない。

レストランは利益に対して人件費が35%ぐらいはかかるから、最終的な利益率は20%前後になる。
専門技術のあるスタッフを雇用しなくてはならないというデメリットがある一方、
いくら稼げるという天井はないし、
回転が速くて初期投資分を1年もたたずに回収してしまうというプラス面もある。

宴会部門も人件費をさっぴけば、最終的な利益率として30%前後は残す計算になる。
ポイントは、全ての分野における徹底的な原価低減しかない。
それが実現できれば、直前予約割引料金も世に出すことができる。

象徴的な例として、ホテル内は最初から全面禁煙にしてあり、
喫煙や分煙に関わるあらゆるコストを最初から削っている。
あらゆる物に一段の原価低減を目標として掲げ、
3年後には減価の3割を低減できていることを必須目標として、ホテル全部門で邁進している。
一切合切、機械でも対応できるものは機械に任せて人件費を削ってみるのは当たり前。

でも、チェックインとチェックアウトのフロントだけには、必ず人を残そうじゃないか。
そこも機械化させようと思うとできるけど、そこだけは聖域として、ヒューマンリレーションシップを残すよ。
原価低減によって生み出されるホテルの直前予約割引料金、その裏のドラマを感じてくれたら。

直前割引専用のホテル

ホテルの直前割引を予約して、私はもう何度、京都に来ているのだろう。
しがないサラリーマン or エリートビジネスマン、まぁどっちでもいいけど、
仕事上、京都地区を選任に担当しているから、月に3度4度、
多い時は月の半分を出張で過ごしているのが日常的な仕事になっている。

売っているモノは、電子マネーの設備。

この町のホテルすべてに電子マネーを導入してもらおうと、足しげく各ホテルを回っている。
言うまでもなく、日本最大の観光都市であり、世界中から観光客が訪れるこの町で、
購買・消費される物品やサービスは種類様々で、量の多寡もバラバラ。
どこに焦点を絞れば大きなお金の流れを掴めるか悩ましいところがあるが、
よく考えてみると、1人1日1回、必ず利用するものがある
宿泊予約、ホテルにせよ旅館にせよ、宿泊だけは誰も無視するわけにはいかない。

私はこのホテル宿泊予約の分野に注目して、すべてのホテルに
電子マネーの設備を持ってもらおうと、ホテルへの営業活動を開始することにした。
ホテルに売るなら、まずホテルを知ることから始めよ
ビジネスの鉄則だからね、最初は観光旅行がてら京都の有名なお寺・金閣寺とかをまわって、
どんな客層がいて、どんなホテルがあるのかをリサーチしていた。
それから、しらみつぶしに市内のホテルを歩きまわって、
それぞれのレベルやロケーション・宿泊設備などをチェック。

どういったタイプのホテルにセールスすれば、最大最適の効果があげられるのか?
いきなり目先のホテルに営業活動をかけるのではなく、じっくりと策を練ってから
活動した方が成果につながる、というのもセールスの基本。
とはいえ、ウチの会社もなかなか出張旅費は厳しいので、
いかに出張旅費を低減するかで悩んだ結果、
直前割引でホテル宿泊予約すれば、1泊あたり数千円は低減することができた。

自分でホテルにお金を払って宿泊した経験で、私はある時閃いたのですよ。
そうか、直前割引でホテル宿泊予約するような人は、コスト意識が強いことは間違いない。
その手の客層なら、現金で払っても何の得もなく、
電子マネーを使った各種ポイントのゲットが大好きなはず。
それで私がターゲットとするホテルが決まった。

観光地に近いホテルで、直前割引宿泊の予約を受け付けているところ。
直前割引の宿泊を予約して、私はもう何度、京都に来たことか
そんな個人的な物語を、ここではベラベラとおしゃべりさせていただくことを、お許しいただきたく。

直前割引 ホテル

私、当日割引ホテルには、甘美な呪縛があると思っているのよ。
宿泊業界って、装置産業
施設に先行投資して、宿泊客を迎え入れる装置を準備してから、お客さんを呼びこむ。
怖いのは、売れなかったら即日不良在庫どころか、欠陥商品の汚名がつくこと。

商売のタネである装置を移動させることはできないよね。
それから、売れ残った在庫を翌日に回すこともできないのよ。

これが当日割引ホテルの呪縛かなぁ。
ギリギリ精一杯の商品性しかないのよ、特に在庫を持てないのが、安定的な商売としては欠陥

私はマンション業界からの転職組なんだけど、
同じハコモノ商売でも、不動産ならいつか売れればそれで経営がなりたつのに。
何よ、当日割引ホテルって、どんだけ不安定で、どんだけリスクばかりの危うい商売?

でも、わたしは当日割引ホテルの甘美な香りに魅せられて転職してきたクチ。
逆に物理的なものにとらわれることなく、時間や体験という目に見えないもので、
商売を語ることができるって、なんだかセクシーって思うのは私だけかなぁ?

体験価値を提供する産業。
それって、特別な技能がなくモノつくりができない私のような人でも、
サービス精神さえあれば、魅力的な商品を宿泊客に提供できるってこと。

だから当日割引ホテルは止められないの。
ある種の魔力、当日割引ホテルには甘美な呪縛があるって、あなたも同調してくださる?

宿泊 当日割引宿

宿泊の当日割引には、不幸な生まれたちがあってね。
別に宿泊業界が好んで世に出した割引制度じゃないのに、
そうでもしないと宿泊客の減退に歯止めがかからなかったから、シブシブ当日割引の宿を宿泊客に開放した。

僕が差すのは、ワンボックスカーのこと。
それから、マンガ喫茶やネットカフェで一夜が過ごせること、カラオケボックスも同じね。
いわゆるラブホテルがキレイ化してきて、シティホテルや
ビジネスホテルとの境界線があいまいになってきていること。
ウィークリーマンション、マンスリーマンション、そこら辺もより世間に認知されてきた、っていうこと。

何が言いたいかって、パーソナルスペースを確保したままで
夜を過ごす方法が以前と比べて飛躍的に増えた
、っていうことなんだよ。

何もホテルに宿泊する必要なんてない。
広いワンボックスカーだから、フルフラットにして、足をのんびりと伸ばしたまま眠れるし、しかもタダだし。
車がなくても、ネットカフェなら格安で朝まで場所借りられるし、シャワーだってあったりするし。

よっぽど外泊が多いなら、ホテル宿泊より、マンスリーマンションの方が安いし。
それでもあなたはホテル宿泊にこだわり続けるの?
よく分からないな、ホテル宿泊じゃなきゃならない理由を教えて?
ビジネスホテルが林立しているこの日本の都市部じゃ、
もう普通の宿泊客の需要は右肩下がりになっていて、
宿同士でパイの奪い合い、宿泊客の奪い合いが起きていたのだよ。
ビジネスホテル・シティホテル業界は疲弊し、疲労し、縮小していた

そこに加えて、恐るべき外敵現れる。
「あの町で夜を過ごさないといけないけど、どうしよう?」
そんな人の前に選ばれようとする、候補が林立ですよ。
ちょっとの不便さを我慢すれば、究極の「コストゼロ」を誇る、車中泊ブーム。
1晩¥2,000でネットし放題、フリードリンク&シャワー付きの、ネットカフェ。
1晩¥7,800でシティホテル並み、もしくはそれよりキレイなラブホテル。
特に際立ったメリットがなく、逆に目立って割高なホテル宿泊は、どう立ち向かえばいい?

そんな不幸な立場にある宿泊業界は、シブシブながら新しい割引制度、
当日割引っていうモノを世の中に送り込んで、減りつつあるパイの確保をはかったのだよ。
宿泊日の当日でも大幅な割引があるなら、まぁ、ホテルに泊まっておきますか
望まれて生まれてきた子じゃないよ、宿泊の当日割引宿って。
まぁそうでもしないと宿泊業界自体が沈没していきそうだったから、やむなしに産声を上げた子だね。







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