直前割引料金専用ホテル? 原価低減・利益率・稼働率

投稿日:2018年10月16日 更新日:




直前予約専門のホテルとして、思いきった割引を出すのがウチのホテルの目玉。
そのために、ウチは直前割引以上に思い切った原価低減をしている。
大体、ホテルでは部屋数のキャパシティが決まっていて、
今日は100室売れるのに明日は150室売れる、という変動要素は見当たらない。
今月はホテルの部屋数の3倍以上の宿泊実績という大ヒットとなりました!
というワケにはいかないし、部屋が100室ならば毎日100室が上限という限定条件がある。

飛行機の座席販売と一緒で、いかに稼働率を100%近くで維持させるか、ということがビジネス上の勝負になっている。
だったらどうやって利益を残す?
販売金額自体は頑張っても固定なのだから、あとはいかに原価低減するかで、利益の残り方が違ってくる。

原価低減の鬼
わたしがそうホテル仲間内で呼ばれて久しいが、ホテルが生き延びるためには
必要不可欠なことだし、原価低減あっての、直前予約割引料金の提供なのだ。
宿泊部門の原価は3割、レストラン部門は3割、宴会部門は4割が原価になる。
ホテルの部屋自体は初期投資額がハンパなく大きいし
原価償却にかかるコストと時間が大きく、利益率自体が良くとも、なかなかうまく儲かる商売ではない。

直前割引専用のホテル

レストランは利益に対して人件費が35%ぐらいはかかるから、最終的な利益率は20%前後になる。
専門技術のあるスタッフを雇用しなくてはならないというデメリットがある一方、
いくら稼げるという天井はないし、
回転が速くて初期投資分を1年もたたずに回収してしまうというプラス面もある。

宴会部門も人件費をさっぴけば、最終的な利益率として30%前後は残す計算になる。
ポイントは、全ての分野における徹底的な原価低減しかない。
それが実現できれば、直前予約割引料金も世に出すことができる。

象徴的な例として、ホテル内は最初から全面禁煙にしてあり、
喫煙や分煙に関わるあらゆるコストを最初から削っている。
あらゆる物に一段の原価低減を目標として掲げ、
3年後には減価の3割を低減できていることを必須目標として、ホテル全部門で邁進している。
一切合切、機械でも対応できるものは機械に任せて人件費を削ってみるのは当たり前。

でも、チェックインとチェックアウトのフロントだけには、必ず人を残そうじゃないか。
そこも機械化させようと思うとできるけど、そこだけは聖域として、ヒューマンリレーションシップを残すよ。
原価低減によって生み出されるホテルの直前予約割引料金、その裏のドラマを感じてくれたら。







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