東大寺の戦いで焼失した、東大寺大仏殿と奈良の大仏頭部

投稿日:2018年10月13日 更新日:




東大寺の大仏の大きさが怖い、あの15mもある図体、大きな顔で見つめられるのが怖い。
三好三人衆の恐怖は、勢いに任せて将軍・足利義輝を殺害した時から増幅している。
道理に反した事もすることで、なんとか勢力を拡大してきたのだが、
夜な夜な、三好三人衆は悪夢を見るようになっていたのだ。

それでも政敵は倒さねばならず、大和の松永久秀を追いつめるべく、
東大寺にまで兵を進めるまでは良かった。
東大寺大仏殿に本陣を取り、明日の決戦を前に束の間の休息を取る。
三好三人衆は東大寺大仏の足元で仮眠を取ることにしたのだが、その場所が怖い、怖い。

東大寺の戦い奈良の大仏

あの東大寺大仏の大きさが自分の良心の呵責となり、心の隙間に迫ってくる。
大仏の大きな身体が自分の上に迫ってくるような恐怖に襲われ、眠るどころではない。
お前は自分たちの欲望のために、多くの人々を殺めてきていないか?
東大寺の大仏は、その大きさで全てを見抜き、悪党どもに自責の念を投げかけてくる。

丁度その頃、松永久秀の夜討ちがあり、大仏殿付近がざわついてきた。
火が放たれ、銃声が鳴り響き、兵たちの掛け声が辺りに聞こえる。
恐怖心に冷静な判断を狂わせた三好三人衆が、誤った指令を出してもおかしくない。
「良いか者共、今からこの東大寺大仏殿に火を放ち、
敵の動揺を引き出した後、敵城まで攻め上がるぞ!」

東大寺の大仏の大きさが怖くて、怖くて。
これが史実かどうかはさておき、この時の三好三人衆と松永久秀の東大寺の戦いにて、
東大寺大仏殿は焼失し、東大寺の大仏の頭部も戦火に失っているのだ。







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