直前割引料金の旅館 客室稼働率か? 旅館全体の収益率か?

投稿日:2018年10月13日 更新日:




直前割引の旅館を名乗る前に、考えておきたいことがある。
それはシステムのバランス、ということ。
宿泊客に直前割引の料金予約を提供して、稼働率が高い旅館をキープすることも大切だが、
直前割引という従来になかった割引制度を導入することによって、
他の料金形態とのバランスが失われ、何かもっと大きな損失にならないだろうか、
という危惧を検証しておくことだ。

社会のシステム、というとちょっと大げさだが、ウチのような小さな旅館にでも、
システムというものはあって、いやいや、予約システムのことじゃなくて、
どういった料金でどのぐらいの方が泊まってくれれば採算が取れる、
といった旅館運営のシステムのことだよ。
今は深い割引率で提供しているお部屋は、全体の10%程度を基本としていて、
その10%の割引料金をアイキャッチに、他の割引率の浅い料金を販売することで、
なんとか旅館全体の収支を確保している。

直前割引旅館

これが直前割引の導入によって、全体の30%が直前割引などの割引商品
なってしまったら、ウチの旅館の収支は目減りしてしまうのではないだろうか。
いいや、今までの収支には宿泊してくれなかった部屋は売上ゼロ円で計上されていて、
それが直前割引によって単価は安くとも、お客さんが入ってくれれば、
今まで以上の金額が計上されるから、ひょっとしたら売上と利益ともに、
今までになかったレベルまで引き上げてくれるのが、直前割引かもしれない。

直前割引の旅館、直前割引の旅館
こんなに悩ましい賭けを、これまで目にしたことはなかったな。
冒険をして、よもやすれば増収を勝ち得るかもしれない、
あるいは客室単価が落ちるばかりで、旅館にとっては経営バランスを欠き、
倒産のごとき目にあうだけのものかもしれない。
直前割引という諸刃の剣を目の前にして、私の経営者としての心は揺れ動いている。







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